要注意!士業ホームページ制作でリース契約をしてはいけない理由とは?

士業ホームページを作りたいときに「初期費用0円!」「圧倒的に安くホームページを作ることができます!」といった謳い文句でリース契約をすすめてくる会社があります。

しかし、ホームページ制作におけるリース契約にはデメリットが多数あります。

以前に比べるとリース契約でという形態は少なくなりつつありますが、現在も少なくないトラブルが発生しているとききます。

今回は、ホームページ制作を外注しようと考えている方へ向けて、リース契約をしていけない理由をお伝えします。

その上で、ホームページでのリース契約をお考えの理由は、初期費用を抑えたいということが多いかと思います。

そのため初期費用をおさえる方法についても本記事でお伝えします。

リース契約とは?

リース契約とは、「リース会社が購入したものを、一定期間のリース料として月額料金を支払って借りる契約」のことです。

パソコンやコピー機、電話、ルーターなどが主にリースの対象となります。

リース契約の対象となるのは一般的に高額なものであったり、減価償却の対象となるものがほとんど。

ということは少額から必要だけど高額なものを導入できたり、経費として計上する計算がしやすいなどのメリットがあります。

ポイントは「ものが対象」と「借りる」という部分。これがデメリットにもつながります。

ホームページはリース契約できない

ホームページは例に挙げた製品とは異なり「無形」の商品のものです。

ホームページで「リース契約」を行っている会社は、「ホームページを制作するためのパソコン」や「ホームページを制作するためのソフト」など別のものを提供し、それを代用品としてリース契約をします。

つまり、リース料として月々支払うのは「ホームページ制作」に対してではなく、「代用品であるパソコンやソフト」に対してです。

このような手法を使い、ホームページをリース契約させようとする悪徳業者が存在しますので注意しましょう。

リース契約が士業ホームページにおすすめできない理由

士業ホームページにリース契約がおすすめできない理由は以下の通りです。

  • 途中解約やキャンセルができない
  • クーリングオフができない
  • トータルで見ると高額な契約になる可能性がある
  • 作ったホームページの著作権や所有権は業者にある
  • リニューアルできず古いデザインになる
  • ホームページ公開後に修正・運用をしてくれない可能性がある

リース契約のデメリットや注意点を説明していきます。

途中解約やキャンセルができない

原則、リース契約をした後は途中解約やキャンセルをすることはできません。

リース契約は通常3~5年の契約期間があります。
この期間中は、通常はホームページの保守・管理などのメンテナンスを同じ業者に頼みつづけることになります。

そうすると、ホームページが完成して運用などに気に入らない部分があっても制作会社を変更できません。

もし途中解約・キャンセルをする場合は、残りの期間のリース料または違約金を一括で支払わなければならなくなりますので注意しましょう。

クーリングオフができない

クーリングオフはもともと、一般消費者を対象にした制度のため、事業者間の取引には適応されません。

そのため、ホームページ制作におけるリース契約は、クーリングオフをすることができません。

トータルで見ると高額な契約になる可能性がある

コピー機など、価格相場が決まっている設備のリース契約では、レンタルするよりも安く設備を借りることができ効果的に使っている会社が多数存在します。

しかし、ホームページの相場は数十万~数百万と相場が大きく変動しているため、一見「初期費用0円」など安く思われるリース契約でもトータルで見ると高額な契約になってしまう可能性があります。

例えば、3年間のリース契約で月額2万円の場合、

2万円×36か月=72万円

同じリース契約で5年の場合、

2万円×60か月=120万円

となってしまい、仮に初期費用がゼロだったとしても、相応の金額もしくはそれ以上の高額な契約となってしまいます。

「初期費用無料」「月額〇万円ですぐに始められる」という営業をされたとしても、トータルでどのくらいのコストがかかるのかを契約前に必ず計算しましょう。

特にリース契約の場合は、費用感のみを考えて、どのような作業内容をするのかであったり、具体的な作成ページ数などが確定していなかったりと、ホームページの「中身」を考えずに契約する場合も少なくありません。

ホームページは目的を明確にすることが重要。

月々の負担が少ないからといって安易に契約してしまうと、結果的に大きな負担となるばかりか、「使えない」ホームページだけが残ることになります。

作ったホームページの著作権や所有権は業者にある

リース契約期間中、作ったホームページの著作権や所有権はリース業者にあります。

そのため、自社のホームページであるにもかかわらず修正や情報の追加・更新は別途費用が掛かり、自由に行うことができません。

また、ホームページ内の画像やイラスト、動画などのコンテンツについても、著作権は基本的にホームページ制作会社が持っている契約内容になっていることも多く、リース期間中は自分のホームページだけど自分のものではないというような、中途半端な状況になりかねません。

リニューアルできず古いデザインになる

リース契約の期間は長いため、期間満了後にはデザインやシステム機能が古くなってしまいます。

途中でホームページをリニューアルしたくても、所有権はリース業者にあるため、期間満了までは放置されます。

リース契約をした時点でリース業者は費用の回収ができています。追加の修正や対応をするとその分だけリース業者の儲けが減ることになります。

そのためリニューアルだけでなく、コンテンツの追加や修正にも何かと理由をつけて対応してくれないということもあります。

ホームページ公開後に修正・運用をしてくれない可能性がある

ホームページはただ作ったら終わりでなく、その後の運用が重要です。

しかし、リース契約を行う会社は契約すれば目的は達成されてしまうので、顧客の成功のことを考えてはくれません。

集客を目的とした士業ホームページをしっかりと作るには、運用に関しても相談に乗ってくれる、運用を見越した制作をしてくれる制作会社に依頼したほうが良いでしょう。

士業ホームページで初期費用を抑えるには?

リース契約の最大のメリットは制作費用を分割できることともいえます。ですがすでにお伝えしたように期間中の負担という観点ではけして「安い」わけではありません。

最初の出費をおさえることに集中するあまりに、結果的に安くない、使えないホームページを制作することはおすすめしません。

士業がホームページを作る場合、大きく分けて「自分で作成する」、リース契約を利用しないで「ホームページ制作会社に依頼する」という二つの方法があります。

web知識があり時間に余裕がある場合、自分で無料ホームページ作成ツールを利用してホームページを作れば、初期費用をぐっと抑えることができます。

ただし、完成までに時間がかかること、理想通りのデザインにするのが難しく、ただ作るだけでは集客効果を見込めないことなどがデメリットに挙げられます。

そして「見えないコスト」として先生の学習時間や作業時間があります。

貴重な時間をホームページの制作にあてるのはおすすめしません。本業はホームページを作ることではないはずです。

集客を目的とした士業ホームページを制作したい場合は、ホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。

その上で、初期費用を効果的におさえるためには制作料金が明朗である会社に頼むことをおすすめします。

私たちゼロワンでは、作業範囲や、「やること」を明確にして費用をおさえるという、「パッケージ」の商品をご用意しています。このようなパッケージ商品を選ぶことも初期費用を抑えるコツだと考えています。

私たちのサービスについての考え方

まとめ

ホームページ制作におけるリース契約は、「初期費用0円」「月額〇万円で安く作れる」などの謳い文句で魅力的にうつるかもしれませんが、トータルで考えると費用が高くなってしまったり、途中解約やキャンセルができないなどといった落とし穴があります。

リース契約は、コピー機や電話など、上手く使えば有効な仕組みですが、士業ホームページの制作では、信用できる優良なホームページ制作会社に依頼しましょう。

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この記事を書いた人

坂本 義和