士業ホームページで「こだわり・価値観」を表現することのメリット

士業のホームページで、先生自身の「こだわり・価値観」を明確にして「ブレない軸」を持つことの大切さは、「お客様から選ばれる士業ホームページのつくり方 ~ブレない軸をもつ~」でもご紹介しました。
本記事では、そこから一歩進んで、「こだわり・価値観」をホームページ上で表現することにより、どのようなメリットがあるかをご紹介させていただきます。

自己開示で信頼感を獲得する

対人関係において、時間をかけてお互いの性格や考え方を理解しあいながらコミュニケーションを取った方が円滑な人間関係を築くことができるのは言うまでもありません。
しかし、ホームページから接点を持つお客様とは最初は対話の中で双方向のコミュニケーションを取ることができないため、ホームページ上で得られる情報があなたの人間性をイメージする唯一の材料となります。

士業に何か相談をしたいと思っている人は、悩みを抱えていたり解決したい困難に直面していることが多いのではないでしょうか。
そういった方が抱えている不安や悩みを「この人になら相談してみてもいいかな」と思っていただくためには、できるだけあなたの人物像をわかっていただけるよう自己開示をすることが大切です。

ホームページ上で「こだわり・価値観」を言葉にして表現するのは、お客様に安心して相談していただくための自己開示の方法の一つなのです。
専門的な資格を持っているという社会的な信頼感だけでなく、お客様があなたに相談したいと思えるような人間的な信頼感を与えるために、ホームページにおいて自己開示をすることは欠かせない要素だと言えるでしょう。

自分に合ったお客様を見つける

また、お客様に選んでいただくだけでなく、自分自身に合ったお客様を見つけたいと思っている士業の方も多いのではないでしょうか。

士業はお客様の課題を解決する専門職ですが、仕事に対するスタンスや大切にしている価値観がお客様と合っていないと、実際に相談されたとしてもお互いのすれ違ってしまい、双方にとって有意義な時間にならないことがあります。

たとえば、価格の安さではなく、ある程度価格を高めに設定しているものの丁寧で高品質なサービスをウリにしている士業事務所にとって、価格の安さを第一に求めるようなお客様はマッチしないはずです。
そのようなミスマッチを事前に防いで、自身の人間性やスタンスに合ったお客様に選んでいただくためにも、「こだわり・価値観」を言葉にして表現することは有効な手段なのです。

士業の方自身が大切にしている考え方や信条を明確にしておくことは、自身に合ったお客様を明確化することにつながります。

ホームページを通して現在の仕事をもっと発展させていきたい、自分と合ったお客様との接点をもっとつくっていきたいとお考えの方は、ホームページで「こだわり・価値観」を明確に表現することをおすすめします。

弊社代表の浅野泰生が執筆した『自己肯定感を高めて職場の居心地をよくする方法』が2021年6月2日に刊行されました。
本記事でとりあげた「こだわり・価値観」を言葉にする方法や、逆に相手の「こだわり・価値観」を探って仕事を円滑にする方法についても書籍の中で取り上げていますので、ホームページを制作する際の参考にしていただけますと幸いです。

この記事を書いた人

坂本 義和